竹格子

竹格子

3.01.2015

『森の庭』

更新していない間も色々と行動はしていました。
もちろん庭づくりもです。
今日は先日完成した『森の庭』を紹介したいと思います。

ここのお庭はすぐ隣に森があり、その森の借景を最大限に取り入れることが一番重要だと考えました。
借景を取り入れるにあたって、庭と建物と森との距離感も意識しました。
そこで考えたのが『into the forest』/『森の中へ』でした。

立地は森の中ではないのですが、借景を取り入れることでそこは森にもなるし、森でもない。そこに暮らす人、立った人が少し想像力を働かせて頂いて、どんどん森の中へ入るみたいなイメージで考えました。

少しここまでに至った経緯をお話すると、元々は森と敷地とが分断されていて、初めて訪れた印象はあまり気持ちいいと言えるような場所ではありませんでした。





そして僕が提案したのは、この森を借景で取り込むということでした。
クライアントは『ここ(森)本当に取り込めるの?』と言っていましたが、僕はここがよくなるという自信はありました。
そこで少し森へ戻そう!と考えましたが程よい距離感が課題でした。。

あとこの小屋をどうやって視線を遮断するかも悩みの種でした。。


そして竹で遮断することにしました。
なぜかというと森の中にたくさんの竹が生えていたからです。
そうすることで森と繋がるような気がしました。。
縦張りなのも同じ線になるからです。



そして完成したのがこのお庭です。














反対側は通行人の人達に提供する庭でもあります。あえて内側と対比させています。原色を使っているのは現代を表していたり、ビルっだたりでもそこは森の中みたいな、、、てな感じです笑
ここでも距離感みたいなのが伝わればな〜と。
ドラム缶の中にも色々と植物を植えているので、これからが楽しみです。




実際にここのお庭に立つと気持ちがいいです。
それは僕がつくったからではなく、森が本来持っている良さ(ここでの良さは里山の美しさ)を庭で引き出せたのかもしれません。そうであってほしいです笑
夜もとても美しいです。




ここを終えて改めて借景は庭づくりのエレメントだと思いました。
自分たちの庭だけで完結するのではなく、しっかり外とのつながりに意識を向ける。
そうすることのよってどこまでが自分の庭でどこまでが違うのかという境界が曖昧になり、あたかも広大な敷地で過ごしているような感覚になったり、様々なことを創造出来て
その環境で受ける刺激はたくさんあると思います。(一般的に言われている借景の庭はもっと奥が深そうです。)

少し書き加えておくと、先月ガーデニング研究会に参加すると武部さんが借景のお話をされていました。外へとの繋がりの重要性、今つくっている借景の庭のお話です。僕にとってはhotな情報なので学ぶところがたくさんありました。
僕はそこまで深く考えれていませんが、作庭中意識はしました。。
ここでの作庭中に武部さんとチャートのバラスを同じ日に仕入れていたりして、少しリンクしているのを嬉しく思いました。。



最後にいつものようにクライアント、協力してくださった方々に感謝の気持ちを込めて終わりたいと思います。
ありがとうございました。。














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